2024.10.18
鬼ノ城の西門の先へ、総社平野の眺めと自然を満喫するならば(真備)
【鬼ノ城(きのじょう)とは】
広さは東京ドームの約6.4倍!
山の上に築かれた城ならではの絶景!
2.8kmの散策路、復元された西門、南門、東門、北門、優れた治水技術による6か所の水門。雨水から城壁を守る石垣と敷石が発見されたのは国内初です!
温羅伝説の舞台ともいわれ、温羅または大和朝廷が防衛のために築き上げたとされますが、真実は未だ判明していません。
多くが謎のまま、現在も発掘と謎の解明が進められている、大変に魅力のある山城なのです。
復刻されたことで有名な西門、さらにその先には、どのような見どころがあるのでしょうか。
実際に歩いてみると、距離感ゼロといってもよいほどに近くにある自然の息吹、吹き渡る心地よい風、それでも迷うことの無いよう配慮の行き届いた散策路がありました。
西門から先に進むと「敷石」の道があり、水門や城門を巡るようにさらに奥へと道が続いています。
ぐるりと山頂を囲むように城壁と道があるので、迷うことはありません。
ビジターセンターから西門、そして北回りのルートでは北門跡まで道が整備されていますが、北門跡から南側の外周や真ん中を通る礎石建物跡へ至るルートは、運動靴やトレッキング装備のほうが望ましいと思います。
ちょっとした冒険で訪れるような、ワクワクするような雰囲気の道でした。
こちらは礎石建物跡。管理棟があったといわれています。
この先には広場があり、その斜面の上に立って見渡すと、確かに埋まっている石が建物の基礎部分にあたる石のように見えました。
こちらは南門跡です。
南門は、間口12.3m、奥行8.2mの規模で、巨大な角柱12本が上屋を支えていたそう。
規模や構造は西門と同じほどで、どちらが正門であったのかは今後の発掘調査でわかるのかもしれませんね。
さらに進んだ先にあるこちらは、東門跡です。目の前がひらけて、眺めが大変良いです。
東門は、間口3.3m、奥行5.6mなので、西門や南門より少し小ぶりだそうです。
麓から山道が今でも通っていますが、滑りやすい急坂とのことでした。
こちらは、裏門とされる北門跡です。ここから市道まで降りることもできます。
途中、いまでも水の流れる水門が各所にあり、草の生い茂る鍛冶工房跡などもありました。
第2展望とも呼ばれる、屏風折れ(高石垣)。この場所から後ろを振り返ると、鬼ノ城の山頂を眺めることができます。
とても静かな場所で、鳥のさえずりや風の音が耳に届きます。
「温羅」の文字が彫り込まれた石碑もありました。
散策路のあちこちには、このような看板が設置されていますので、自分がいまどこに居るのか、移動する所要時間までもがわかるようになっています。
間違えそうな箇所にはロープが張ってあったりして、訪れるひとへの配慮がうかがえました。
奥まで散策するための所要時間は、2~3時間ほど。距離はおよそ2.8kmでした。
そこには、行った者しか体験することのできない素晴らしい眺めと自然の音、風、遠くのせせらぎ音が待っています。
夜には灯りがありませんので真っ暗になります。
日没時間より早めに帰れるよう行動するか、装備品としてライトの用意をしておく等、しっかりとした準備が必要です。
ビジターセンターから戻る車道も真っ暗になりますので、よろしければタクシーのご利用はいかがでしょうか。
最寄りの服部(はっとり)駅から鬼ノ城までのタクシー料金は、片道約3,000円です。
タクシーや観光バスのご相談やお問い合わせは、どうぞお気軽にお電話ください。
フリーダイヤル : 0120-17-1288 (株式会社日の丸タクシー 真備)